【寿司屋にて】やっぱり過程は大事だなと思った話
先日近所にある回転寿司屋に行った時の話です。
その回転寿司屋は、値段的には100円寿司よりは若干お高めぐらいのところで、店の中央にある調理場に3人ほど寿司職人がいて、そこを囲むようにレーンとカウンター席が配置されています。
まわっている寿司から取ってもいいし、席にあるタッチパネルで寿司を注文して直接職人に握って貰ってもいいというスタイルです。
僕はその店のネタの中で一番安価な、タコサラダ軍艦という、細かく切ったタコとツナを混ぜた軍艦が好きで、それを目当てに店に行きました。
店に入ったのが16時半ぐらいでランチでもディナーでもない時間だったので店はガラガラ、というか僕以外にお客さんがいませんでした。
店に入ると「いらっしゃいませー」
とかは無く、席に案内もされなかったので仕方なく自分で一番入り口に近いカウンター席に座りました。
そしてとりあえず注文しようと思い、タコサラダ軍艦を4皿タッチパネルで注文しました。
さすがに100円のタコサラダ軍艦しか頼まないと店に申し訳ないので1皿380円のブリも注文しました。
僕の目の前には、50代ぐらいの野獣先輩似(知らない人はググってください)の寿司職人がいて、僕の注文を受けて寿司を握りはじめました。
そして2分後くらいに握り終えて、まず最初にブリを出してきました。
カウンター越しに無言で…
「ヘイ、お待ち!」
とかはなく
ブリを
スッ(食べたいなら取れば?)
みたいな感じだったのですが、まぁ別にいいかと思ってブリを食べていると、今度はタコサラダ軍艦を出してきました。
カウンター越しに無言で…
タコサラダ軍艦×4を
スッスッスッスッ(食べたいならさっさと取れ)
みたいな感じで…
しかしそこで腹を立ててもせっかくのお寿司の味が台無しになってしまうので、その寿司職人は普段から寡黙な人で、口では語らずに皿で語るタイプの人なんだと自分に言い聞かせてモヤモヤを収めました。
そうしてモシャモシャ寿司を食べていると、カウンターにいる野獣先輩似の寿司職人ともう1人の眼鏡をかけた寿司職人が雑談を始めました。
どんな話をしてるかは分かりませんでしたが、その野獣先輩似の寿司職人がめちゃくちゃ喋る!そして笑顔!
いや、お前ふつうに喋れるんかい!
百歩譲って客1人だし全然談笑しててもいいんだけど、雑談でそんなに盛り上がって喋れるのにどうして「ヘイお待ち!」の一言が出てこないんだよ!
そして、そうこうしているうちに、老夫婦のお客さんが店に入ってきました。
すると…
野獣先輩似の寿司職人
「いらっしゃいませー」
(笑顔)
いや、アンタふつうにいらっしゃいませ言えるんかい!
なんじゃそりゃ!やってられんわ!
と思いつつお寿司を平らげました。
結局のところ、学生っぽい若い男が1人で入ってきたから舐めてたっていうことだと思います。
いやぁ、まぁ良いんですけど、なんだかなぁって感じです…
結果的にはお寿司が手元に届いたわけですけど、それまでのカウンター越しの過程(プロセス)って大事だなとしみじみ思いました。