無感情
そもそも夢だの愛だの幸福だのといったものは、空虚なもので、人生を歩む羅針盤にしては御粗末すぎる。
先人達の努力により、人が生命を全うする事は概ね達成された。
ただしそれはあくまで、衣食住の部分に限られる。
人生は、飯を食うためだけに費やすには長すぎる。
だから人々は各々が信じる空虚な幻想を日々追いかけている。
しかし本来人間の飯を食う以外の機能は全て蛇足。
冗長に支配される感情は、果たして真実なのだろうか。
感情の炎がメラメラ燃えている人を見ると羨ましく思うが、自分には無理だ。
必要以上の欲を持つと不完全燃焼を起こしてしまう。
成功や幸福を追い求める事に奔走できる人は皆盲目だ。
しかしこの色眼鏡が無いと感情がフリーズして人生詰む。