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ネガティブからポジティブへ

TOKIOの山口達也の騒動に関する謝罪会見でジャックされる日本のメディア

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人気グループ・TOKIOの城島茂(47)、国分太一(43)、松岡昌宏(41)、長瀬智也(39)都内ホテルで会見を行った。山口達也(46)が女子高生に無理やりキスを迫り、強制わいせつ容疑で警視庁に書類送検(起訴猶予処分)されたことを受け、4人で深く謝罪し頭を下げた。

 松岡、城島、国分、長瀬の順で一人ずつ会場に登場すると、最初にマイクを持った城島は被害者と家族、ファン、関係者にお詫びした。5人で話し合いをしたところ、山口から「TOKIOを辞めます」と切り出され、辞表を渡されたが「TOKIOとしてやっていく責任がある」とし、答えを出すよりも先に謝罪会見を行ったと語った。

 

 正直会見の内容とかはどうでもいいのですが、たった一人の芸能人のスキャンダルで報道機関がジャックされる日本はおかしいのではないかと思います。

 

 会見の2時間前には既に80人以上の報道陣が居たそうです。僕自身そんなによくテレビを見ている訳ではないのですが、最近はテレビを付けたらどのチャンネルも山口達也のニュースばかりなのでテレビを見ません。

 思い返すと、もりかけ問題小池百合子に関すること、日馬富士の事件など常にある特定の事件(正直どうでもいいような事件)に偏った報道がされています。公共放送のNHKでさえ最近は視聴率を意識して芸人やアイドルを積極的に起用したり、世間を賑わすスキャンダルネタを放送するようになり、テレビは情報を提供する媒体として価値がなくなっています。

 IT革命によりテレビの情報提供という側面はそぎ落とされ、今は娯楽としての価値しか残っていません。

 

 そもそも、情報媒体が限られていたころに比べ、興味が多様化した今の時代に万人ウケするような情報を提供することは難しく、国中を騒がせるニュースを報道しようとすると、「世間の人ってこういうニュースに興味があるんでしょ?」と押しつけがましくなります。

 

 新聞社やテレビ局の取材記者や関係者の方には申し訳ないですが、会社の命令でこのTOKIOの謝罪会見に取材に行って、アホなどーでもいい質問をして記事やニュースにしても何の達成感もないし、

胸を張って「山口達也から事件の核心となる一言を引き出したぜ!」なんて言えるような気持ちには一生ならないような気がします。

 

 

  しかし取材される方々が悪いのではなく、本当に悪いのは前時代に取り残されたテレビや雑誌、新聞などの情報媒体の産業構造です。

 

 

 既に限界が見え始めていて、若者のテレビ離れなども進んでいるのは当然のことだと思います。 

 

 おそらく若い人に「なんでテレビみないの?」と質問したら、何となく、とか、つまらないから、など曖昧な答えしか返ってこないとは思います。

 ですがこの何となくが時代の移り変わりを示すキーワードなのではないかと思います。